コーヒーおぼえがき;水野コーヒー

水野コーヒー
商品名:ムンドノーボ
愛知県豊橋市大橋通り3-39
ブラジル無農薬自然栽培
ニチニチの日曜市で買った豆で、いままで買ってきた有機の豆ではいちばん好きかもしれない。
柔らかな苦味 酸味は少ない
1kg単位でメールかFAXで通販もできる模様

気違い部落の青春

「きだみのる自選集1」を国立(くにたち)図書館で借りてきて読んでいます。G君に薦められていたもので、 このなかの「マルと弥平」を推されていたのだけれど「気違い部落の青春」という長編がすばらしい。(「マルと弥平」もおもしろいんだけどね)

この題名、このご時世ではさぞ割を食うだろうと思ったが案の定絶版になっている。この本が絶版になった理由は詳しく知らないし、「言葉狩り」についてはここでどうこう言うつもりはないけれど、しかしその内容はあまりに美しく瑞々しい。ラストのあしらいかたについては若干の残念さが残るが、決して絶版にして良い本ではない。著者きだみのるが亡くなったのは1975年。2025年になったら青空文庫に載せるためにタイプしようかしら。

時代は第二次大戦後、場所は東京、南多摩。山の部落に生まれ育った主人公がその少年~青春時代を通じて広い「世界」に触れていく物語だ。「多摩の山々に抱かれた、狭く湿度の高いムラ社会」と「都会と世界の広く風通しの良い乾いた景観」とのあいだで美しい自然描写と少年の成長が描かれる。
僕は西多摩で育ったのに、なんでいままで誰もこれを推薦してくれなかったのだろう?国分寺以西の高校生はPSPとモンハンを売り払ってでも読むべきだ。

閑話休題。どうでもいい話だが、物語のなかごろで登場人物が「アカハタは社会をわかるために読んでおく方が好いと思う」といって新聞赤旗を読むシーンがある。私は高校で出会った同級生のK君を思い出さずにはいられなかった。彼は同じ理由でアカハタではなくゲンダイを読んでいた。高校ではサンデーやマガジン、スピリッツといった漫画雑誌がクラスに2,3冊ずつは購入され学級文庫としてクラス内を回覧されるのだが、それに混じって私たちのクラスでは毎日ホチキスで平綴じされた日刊ゲンダイが回っていたのだ。K君は政治家志望であったと思うので、きっといつか政界に新風を吹き荒らしてくれると期待している。おそらく彼の政党はあらゆる権威を否定しながら風俗嬢を優遇するだろう。

さて作品に戻ろう。このあとは、読む予定があるなら読後にどうぞ。 “気違い部落の青春” の続きを読む

Wii FreeloaderがWii本体ソフトウェア3.3Jで使えなくなる

もうほんとソフト買う気なくすわこういうことされると
トワイライトハック対応版だというので嫌な予感がしたのでアップデートしてないけど、もしアップデートしてたらここ数週のあいだ唯一の息抜きになってたPinball Hall of Fame : Williams Collection ができなくなるところだった。
もっと他にやることあると思うんだけどねえ。Datelが早く次のFreeloader出してくれないと、国内どころか海外の新作も買えやしない。

IE6でflashの下にある要素が上に出てしまう

flashのembedとかselectにはz-indexが作用しなくて、flashが上に出てきてしまうという話はよく目にするのですが、今回はその逆でembedしたflashが上にでないで困ったという話

<div id="bigdiv">
<div id="leftdiv">画像</div>
<div id="rightdiv">画像</div>
<div id="flashdiv">flash</div>
</div>

おおざっぱに書くとこんな感じで、bigdivは画像二つを横に並べた大きさで、
position=relative
が設定してあり
leftdivとrightdivはそのままなりゆきでfloat、その後にflashをposition=absoluteでbigdivを基準に(bigdivと同じサイズで)top leftを0 0で描画する。flashにはtransparentで透過処理をしてあるので下にある写真二枚をカバーするようなflashだ。MozillaやIE7では正しく出るのだが、IE6では出ない。IE6っていまだにシェアトップを譲らないので無視できないのが悲しいところ。みんなはやく騙されてIE7にしてほしい。
結果から言うとこのバグにひっかかっていただけなんだけど、まさかfloatが原因とは思わず(ずっとz-index問題だと思っていた)ひさびさにハマりました。あ、このときもう一回IEでレイヤーの透過処理をfilter:opacityでやったときに黒が部分的に抜ける(opacityが問答無用で0になってしまう)という恐ろしいバグにも出会った。IE6と7で出て、海外のサイトで似たような症例を見たが報告例は少ないようだ。これはimage::magickで生成している画像にガンマ値補正を1.5ずつかけるという後ろ向きの対処でなんとかなった。
話がそれました。冒頭のバグの対処法は「下に入っているleftdiv、rightdivもabsoluteで配置」でした。これならfloatを指定したままでも問題ないです。そのfloatに意味があるのはさておき。

あ、あとこの仕事では、liタグの高さがある一定のheight以下では制御できず、liの中身に何も入っていなくてもline-heightを指定しないと無駄なマージン(実際はliのheightが下がっていないだけ)が出るというのもあったな・・・
しかしこうして見てみると今回IEバグ引きすぎ。これはこれと関係ありそうだけどIE7でも出た。こういうあからさまな間違いをいつまで経っても直さないで放置するから、CSSを書く人はIEを嫌いにもなります。Firefoxにももちろんバグはあるけれど、間違いを正そうという努力が見てとれるだけマシというもの。

’08 7 20追記
photoshuffler.jsを上記のleftdiv・rightdivと画像部で使っているとき、以下のような処理が行われているのだが
1・最初に配置されている画像読む
2・divのバックグラウンドに次の画像を読む
3・前面のimgをフェードアウト
4・0になったらバックグラウンドをimgに置き換えてopacity100%
・・・以下2以降を繰り返し
どうもこのときにIE6と7ではimgが1ドット下にずれて表示される。Photoshufflerはスライドショーのjsなので、3から4の処理に入るときにガクっとずれることになる。原因は不明。floatにしなくても出るので上記のバグとは関係ないか、バグの原因がさらに深い部分にあるのか。原因はわからないながらimgに縦横の値を設定し、display:blockを指定するとこのバグは解消した。

任天堂にVBのアイシェード売ってくれと言ったら断られた

バーチャルボーイのアイシェードが使いすぎで破れてきたので新品売ってくれと電話したら、もう生産してないと言われた。ついこの間までファミコンの生産してたじゃないか。大変残念だ。amazonマーケットプレイスでは3000円で売ってるんだけどこれぼったくりすぎじゃない?
愛しのGBAmicroもきっとすぐ見捨てられるんだろうな。替えパネルはいつになっても出ないし、サードパーティ製充電器もDS、GBAは充実してるがmicroはさっぱりだ。僕はmicroにプレイやんというハードを差してmp3プレイヤーとして使っているんだけど、これがたいへん素直な音が出て音質がよろしい。いまのうちに買っておかないと今のが壊れたときにmp3プレイヤーがなくなってつらいが、おそらく史上に出回っているのはほぼ初期ロットだよなあ。なんか以前仲田がPalm Visorかなにかの話でLi-ion充電池はほっとくと劣化して使えなくなると言っていたのでいまいちふんぎりがつきません。

うまかったうどんつゆメモ

かけつゆ
表記:特製うどんだし オリジナルBOX
販売者:株式会社マルヨシセンターYFM
香川県高松市南新町4-6
商品名:めんつゆ(希釈用)
内容量:25ml 熱湯250mlで薄める

つけつゆ
表記:つけつゆ 讃岐うどん
製造者:京兼醸造有限会社
香川県仲多度郡琴平町榎井162-3
商品名:めんつゆ(希釈用)
内容量:20ml 水または熱湯60mlで薄める

咳をしても一人

自由律俳句で有名な尾崎放哉がその生涯を閉じたのは小豆島で、今年2008年のGWに小豆島を訪れた際、放哉記念館を訪ねたのですが、「咳をしても一人」「いれものがない両手でうける」の句が有名なこと以外、この俳人のことはあまり知りませんでした。少し前に種田山頭火ブームがありましたが、そのときは放哉はさほどフォーカスされていなかったように思います。
記念館は8畳くらいの二間に土間をつないだ小さな民家で、放哉の住んだ庵跡にそれを復元したそうです。放哉に因んだ書簡などが展示されているこじんまりとしたもので、隣の墓参のついでに寄った私はじっくりと見る時間もなかったのですが、放哉の略歴と小豆島に来てからの俳句を印刷したパンフレットをもらいました。略歴そして俳句については記念館のページのプロフィールを読んでいただくのがよいでしょうが、明治18年生、一高・東大卒業後保険会社へとエリートコースを歩むが出世街道から外れ、病を得、酒に溺れ再帰も叶わず放浪の身へ、40歳で小豆島に庵を得、翌年生涯を閉じる という絵に描いたような脱落者ぶりです。しかし彼には俳句があり、最期のときを迎えた小豆島でも俳句を詠みそのこころを後世に遺しました。(興味深いことに、小豆島で子供達に俳句を教えるとき、放哉は自由律や無季俳句ではなく有季定型を教えたそうです)

「咳をしても一人」に見られるような寂寞とした孤独感以外にも、放哉は小豆島の情景をよく詠んでいます。ほとんどは自分の庵から見えるものを詠んだようですが、当時の島のようすを垣間見ることができます。尾崎放哉選句集(青空文庫html版)
やはり無季自由律俳句はリアリズムの描写において強みを発するということが分かります。
“咳をしても一人” の続きを読む