北海道旅行 6/30~7/3

富良野;夏6/30から7/3まで、祖母・叔母・弟と北海道に行ってきました。
帰ってきてから肋間神経痛にやられたり仕事をしていたりで日記更新を忘れていましたが、いい旅でした。
以下、簡単な感想。いずれ思い出すときのトリガー程度にはなるでしょう。

一日目:新千歳空港~支笏湖~登別
空港に降り立つと期待はしていたが確かに寒い!東京は25度とかであったと思いますが、10度くらい下がったのではないでしょうか。体感だとかなり寒く感じました。ま、東京の25度だって8月の猛暑から比べればクーラーの中のようなもんだったけど・・・
支笏湖までレンタカーで1時間。この旅は全行程レンタカーです。HONDAのオデッセイだったと思いますが3列シートの6人がけ。いい車でした。走り出してすぐに、道が広く対象物が少なく直線が多い北海道はスピードが出すぎて危ないことがわかりました。東京で60kmくらいの感覚でも120kmくらいすぐに出てしまいます。
支笏湖;今回のワンオブベストショッツ空港で買ってきた弁当を支笏湖畔で食べます。支笏湖周辺にはあまり店がないので、最近力が入っているという空弁を買ってくることにしたのです。ま、ちょっと贅沢な駅弁の域は出ませんね。
そこから湖を半周し、苔の洞門という観光地へ。苔むした岩の亀裂のような回廊が数百メートル続くという話であったが、5年とか10年とか前に崩落があったらしく洞門入り口までしか行けない。これは、、、意味がない!!
登別までふたたび車中の人となる。
登別はいわずと知れた温泉地ですが、そこにたどりつくまでにカメラの電池が切れてしまいました。さらに充電器を忘れてきたことに気付き、たいへんヘコみました。金で解決することを決意し、札幌の電気店に二本ほど電話。
宿は夜朝二食の食事がどちらもバイキングでしたがわりとおいしい。登別の迎賓館とか言ってたけどそれはどうだろう。温泉はさすが。夜中外出し散歩中に航がおもしろいおばさんに気に入られ絡まれる。登別泊。

二日目:登別~札幌~小樽
札幌;羊ヶ丘展望台前日電話で見つけた、在庫たったひとつのNikon純正の急速チャージャーを札幌ビックで購入。
札幌は風が冷たいが、日差しは結構夏。日向では汗ばみます。
昼食はイタリアン。空腹を抱えて店に着くと、14時頃であったのにビルの前に行列が。なんてことだ!と思ったらレストランではなく、その雑居ビルの1FにあるAPEを扱っている店の行列だった。北海道まできてNIGOの顔を思い出すとはついてない。レストランが並んでいたほうがまだ良かった。でもここのイタリアンは安いしおいしいしかなりおすすめです。ディナータイムに若いカップルとかだと内装がいやらしすぎるとは思いますが、お昼はとてもよい。店のサイト
ターンAターンその後クラーク博士(A.C.クラークではない)がいるという羊ヶ丘展望台へ。でもどうやらクラーク博士は札幌じゅうにいるらしいです。観光客のために連れてこられた羊がいました。見晴らしはたしかにいいんですが、これで金を取るか・・・うーん。旅先でこういうのを見ると少し悲しくなる。安直すぎやしないか。

小樽運河;観光名所ですが、こんなもん見てないで寿司屋に行くべきでした。札幌から小樽まで高速で1時間半くらい。結構近い。小樽では一通り運河周辺を観光したのち寿司屋を目指すも、旅前にリストアップしていた寿司店は軒並みどこも早くに閉まっている。(タクシー運転手によると日曜だかららしい。)ガイドブックに記載させた営業時間くらい守ってくれよ、とも思うが、仕方なく半分赤提灯にもなっている店でうに・いくら丼と寿司を少々。しかしここのうにとつぶ貝、烏賊がとんでもなくおいしかった。小樽に移住を考えたほどに衝撃でした。築地の寿司もうまいが、冷凍せずに食べられる立地条件という味の暴力を思い知らされた。祖母などは次の日の有名寿司店よりも良かったというくらい。だが店名は失念。(あとでガイドブックを探して補足しておくこと。)ここには次回も必ず寄るだろう。誰か、寿司だけ食べに行こうよ。
毛無し山頂上から食後、毛無山山頂の展望台へ。わりと観光客やカップルがいたが、なぜか一匹のキタキツネに遭遇。あまりに唐突だったのでカメラを持っていたにも拘らず撮影を忘れて追いかけてしまった。アホだ。
この日は小樽ではなく、小樽築港駅という隣の駅前にあるヒルトンに宿泊。いいホテル。

三日目:小樽~富良野
小樽築港;夜明け朝方夜明け前に目が覚めヨットハーバーをぐるりと回りながらカメラで遊ぶ。
ヒルトンの朝のバイキングは結構良かった。おみやげを買い込み、お昼のために満を持して寿司店へ。
寿司は僕の生きがいの上位ランキング3位以内には常時ランクインする要素であるため、事前にかなりリサーチしました。しかし小樽初日は前述のような悲しい状況で、なんとかおいしい寿司にはありついたもののモヤモヤしたものが残っていたのです。すわリベンジとばかりに、昨日も行った蝦政寿司へ行くと・・・なにか様子がおかしい。昨日は暗かったので閉まっているだけかと思ったのだけど、お昼どきにのれんもかかっていない引き戸には大量のDMや手紙やらが挟まれており・・・これは夜逃げ後のような・・・。そういえば2chおすし板で有名店が夜逃げしたと小耳に挟んだような。
それでもメゲずに次へ→団体貸切のため無理。これはまた前日のリプレイか・・・と思われましたが、最終的に距離はあったものの評判が非常によい都寿司に予約をとることができました。最初から素直に電話しておけばよかったのだけど、まさか小樽で寿司難民になるとは意外でした。
小樽;都寿司。思わず1貫食べてしまった後に撮影。その1貫がなんだったかは忘れた。都寿司は「丁寧な寿司を出してくれる店」という印象でした。確かにおいしいけれど、昨日食べたあの暴力的なおいしさは影を潜めます。うまい、けれど、このくらいなら築地でも銀座でも食べられるのではないかと言われれば、確かに。
ただ、この店に入る直前に航君が車をバックさせようとして電柱に尻からつっこみまして、
反省軽微な自損事故ではありましたが事故報告のため警察のお世話になりました。そのせいで気もそぞろであったのが味覚に影響しているかもしれません。いつかまた本当の味を確かめに行くべきかも。

さて、寿司も食したのでここから富良野へ。時間は結構かかります。お昼過ぎに小樽を出て、札幌経由で北上、途中で高速を降り山道に入ります。賞味3時間くらいでしょうか。
富良野;富芦トンネル写真のような山道で、関東にも見られる山間の道という感じです。関東と違うのは外灯がないことくらいでしょうか。外灯はありませんが、代わりに写真にあるような下向きの矢印がついています。これは夜少しだけ、矢印を縁取るようにオレンジ色のLEDのような光で光ります。広いわりに交通量が少なく、電線も通っていない地域の多い北海道では合理的です。この形状であるのはおそらく積雪時に道の場所を知らせるためだと思われます。

で、このトンネルを抜けてすぐ富良野に着くわけですが、夕方4時になっていました。
富良野;ラベンダーがない!そこには一面のラベンダー畑―――があると思っていたのですが、そんなものはどこにもなく、じゃがいもや麦だったり、休耕期の畑だったり、割と日常的な光景がそこにはありました。実はラベンダーの咲く時期というのはそんなに長くなくまた変動的で、去年であればこの7月の頭には満開であったけれど、今年は少し早すぎるかもしれない、という情報は得ていましたが、これほどまでとは予想もしていません。道端にちょこっとだけ咲いていたりするのですが、車中のテンションは否が応にも下がり続けます。これはまずい。
しかしこれにはひどい勘違いが隠されていました。富良野といえばラベンダー、富良野に入ればラベンダーだらけだろ、と私たちは勝手に思い込んでいたのですが、よくよく考えてみればラベンダーの使い道といえばせいぜいポプリや芳香剤になる程度。そんなもんで町じゅうの畑を埋めても生活になりません。テレビや観光ガイドでみる写真は、富良野の中でもごくごく一部の、ラベンダー栽培をしている農地なのです。見たところ、富良野の畑にはじゃがいもがかなり多かったようです。
この日はもう夕方だったので、新富良野プリンスホテルにチェックインし、食事にでかけました。近場のフレンチでしたが、なかなかよいお店でした。Bistro Le Chemin
プリンスホテル敷地内のニングルテラスプリンスホテルは一言で言うとあまりよくありません。もとよりプリンスホテルに過剰な期待はしていませんでしたが、ここはJTBのセットをはずして自前で探すべきでした。ただ、「北の国から」の作家:倉本聰を利用して、客寄せとしてはわりと感心するような施設を作り上げています。ここはさすが堤義明というべきでしょう。「作家・倉本聰氏のドラマ『優しい時間』で主人公が開いた喫茶店。設計には、倉本聰自らたずさわり、大きな窓からは季節で変わる森の移ろいを静かに楽しむことができます。(※客が自分でミルを挽かされるらしい)」とか、「倉本聰がプロデュースする、倉本聰の書斎をイメージした、愛煙家のための森の中の隠れ家的バー」とか、もしこれが東京にあれば一歩たりとも足を踏み入れないでしょうが、ここまで何もない土地だと夜中に酒が飲めるだけでも許容範囲です。残念ながら僕は「北の国から」すら見たことがないので感慨はゼロでしたが、ここまで運転手であったためにお酒が飲めなかった航君に酒を飲んでもらいました。写真は地元の工芸作家的な人たちがブースを構える「ニングルテラス」。これもバーも喫茶店もそうですが、建物を主体にプロモーションを発想するのがなんともコクドらしくて面白いですね。
書き忘れていましたが、この日と次の日はひどく暑い日でした。北海道とは思えないくらい。

四日目:富良野~美瑛~旭川空港
富良野;ファーム冨田前日にラベンダーを堪能できなかった一行はラベンダー信仰の総本山であるファーム冨田へ向かいます。ウェブサイトの情報では早咲きのラベンダーがそこそこ咲いているという情報でしたが、行ってみると写真のとおりかなり咲いています。これが満開・・・なのかどうかはよくわかりませんが、とりあえず観光客としては十分満足できるレベルです。コーディネーターとしてはただただ、胸をなでおろします。
このファーム冨田というところは入場料を取りません。代わりにみやげ物やラベンダーソフトクリームなどで売り上げを上げているようですが、駐車場もしっかりしていて大型観光バスがどんどんやってきます。作物がどれだけの売り上げを上げるのかはわかりませんが、皆が嬉しいすばらしい業態ですね。
富良野;お世話になりました。さて、北海道を堪能した我々は旭川空港へ向かいます。途中、富良野の隣町の美瑛に寄る予定で快調に道路を飛ばしていると、ツートンカラーの車に停止させられました。今回二度目のごやっかいをかけます。
うなだれる運転者を尻目に、登別や札幌ではあまり見られなかった「北海道らしい(と思い込んでいた)風景」をカメラに収めます。
一時停止違反ということで2点だかを引かれ、さらに美瑛を目指します。
美瑛;北海道のイメージってこんなだよね美瑛は「マイルドセブンの丘」とか「ケンとメリーの木」とか、すでに私たちには何のことやらさっぱりわからない大昔のCMのロケ地が未だに観光名所になっています。ま、どうでもいいですね。でも行ってみると畑と木以外何にもないところで、それはそれで広くてすごいのです。思わず駆け出してしまいましたが、よく考えたらここはおそらく私有地。たぶん入っちゃいけなかったのだろう。すみませんでした。もうしません。
旭川空港は何も無いところに突然湧いて出たような、こぎれいで小さな空港でした。定刻どおりに着き、レンタカー会社の人に苦い顔をされながら車を返しましたとさ。