上海の写真

上海はいたるところ工事中であった、と書きましたが、どんだけ工事中だったかというと
上海、呉江路上海で一番にぎわうとガイドブックに書いてあったB級グルメストリート呉江路
にぎわってないし、改築中ばっか

明代の建物を保存してある豫園近辺上海の観光客が必ず行く、豫園近辺
道路ぼこぼこ

旧上海租界同じく観光客が必ず行く外灘。旧上海租界で、欧米の銀行であった建物がリノベーションされている。
ここも道路ぼこぼこ

とまあこんな感じでいたるところ壊し、掘り返し、建てているといった状況でした。やりすぎ。
これは5月に万博を控えているからで、五輪、万博でジャンジャンバリバリ、というのは日本がいつか来た道ではあります。4300億円の万博予算、50兆円規模の景気対策と規模では圧倒されますが、万博は基本的には内向きのイベントですので経済効果ということで言うと若干の不安がよぎります。世界経済の不況の風を受けながらも倍プッシュのハイテンションでつっきろうとしている中国の姿が垣間見えた、といったところでしょうか。実際北京空港では巨大すぎる国際空港を持て余す姿を見たわけで、急激なビル開発の結果の増床が地価バブルを引き起こしているといった見方もあります。万博の後通貨切り上げ問題がどうなるか、そのあたりも含めてしばらくは中国から目が離せません。

街を歩いているとそこここで目に付いたのがこの看板。上海万博の看板です。
Better City, Better LifeBetter City, Better Life.
信ずる者は救われる。まさにいまの中国政府の言いたいことを集約したキャッチコピーです。党は国家予算使ってばりばりビルヂング建てますけどそれもお前らのためですよ、というわけです。現状は町中に瓦礫が溢れ、お世辞にもきれいと言える街ではありません。瓦礫の中に近代的な美しいビルが建っていると言っても通用するようなものです。人々はそれなりに親切でしたが、どことなく殺伐とした空気を感じざるを得ません。国内経済格差の断崖を抱えながらも経済的発展を追い求める中国の実情がこのコピーに現れています。
Better Cityを達成したときに、果たしてすべての人民にBetter Lifeが待っているのかどうか。一億総中流と言われたかつての日本のような状況に持っていければすばらしいことですが、前途多難であることは間違いないでしょう。

車道で焚き火車道で焚き火をしている様子。最低気温が-1℃とかだったので、瓦礫的なものを燃やして暖を取っている模様。車道で。
これはM子さんが「ビールを買いたい」というので皆でコンビニを探したときにホテルの裏の道で遭遇したのだが、危険を感じてホテルに戻った。怖すぎてブレた。
とあるアーケードでは路上生活者がびっしり寝ていたりしてびびりまくり。
ただ完全にホームレスという感じではなく、若い人や女性も結構居て「泊まるところのない出稼ぎ労働者」といった風情ではあった。
例年であればそこそこ冬でも外で生活できただろうけど、今年の寒波はちょっとやばいのでは・・・