和訳ブーム(秀丸とALC)

とまあそんなわけでゲームをやるために英文を読む機会が増えているわけですが、このゲームはアイスランドの開発会社が作っているため微妙に英語がおかしい上文語的表現が多い。アイスランドは火山とBjorkの国ですが、氷河だらけで産業もあまりないので英語と情報産業で外貨獲得するのが国策、というのを昔の地理の授業で聞いた覚えがあります。高校の地理は小川先生だったのでまずまちがいなく中学校の授業でしょう。

文語的表現といってもラムのような酷いものではありませんが、わりと難解な単語、関係代名詞や関係副詞を駆使した長い言い回しが多いようです。こういうときはだいたいSPACE ALCのオンライン辞書にお世話になるわけですが、商用パソコン通信時代のNiftyを知っている人ならだいたいの人がその名を聞いたことがあるであろう「英辞郎」がオンラインで検索できるサイトです。最初はいちいちウィンドウを移って検索していたのですが、EVE-ONLINEのオフィシャルサイトに載っているサイドストーリーを訳すのに熱中してしまいいちいち検索するためにウィンドウを移動するのがめんどくさくなってきたので、秀丸マクロを書いてみました。簡単なものですが

copyword;
beginclipboardread;
$engl_word = getclipboard;

run “C:\\Program Files\\Internet Explorer\\iexplore.exe http://www2.alc.co.jp/ejr/index.php?word_in=” + $engl_word + “&word_in2=%82%A9%82%AB%82%AD%82%AF%82%B1&word_in3=PVawEWi72JXCKoa0Je”;

これを.macという拡張子で秀丸のマクロディレクトリ(たいていは秀丸の入っているディレクトリのよう)に入れます。
つぎに秀丸ウィンドウ上の[マクロ]-[マクロ登録]で分かりやすい名前でこのマクロを登録
つぎに秀丸ウィンドウ上の[その他]-[キー割り当て]でCtrl+Dあたりにこの登録したマクロを登録
これで、好きな単語の上にカーソル(マウスカーソルではなくてキーボードカーソル)を載せてctrl+Dをすると勝手にALCを開いてくれます。引数として与えられているwird_in2は中を見ると「あいうえお」なんですが、まあこれは多分エンコードを間違えないようにする呪文でしょう。word_in3はランダムと思われる文字列の羅列です。あるいは定期的に変わるかも知れないので「トップページから検索して下さい」などといわれたら実際に検索してでてくるワードに替えましょう。
(※上の枠内、バックスラッシュ二つ(\\)となっているのは¥半角マーク二つです。)

これですこぶる翻訳環境が快適になったのですが、ちょっとした勇み足で英辞郎の製品版を購入してしまいました。これはPDICという検索ソフトがついてきていて、なかなか高速な検索をかましてくれるんですが、起動しておくと他のウィンドウでコピーした単語を勝手に検索しポップアップ表示してくれるモードがついていて、これが非常にパワフルだったので上記の秀丸マクロの最初の二行以外を削除しました。これでctrl+Dでいつでもポップアップ検索!少しだけ面倒だけど選択してコピーすればブラウザ上でもポップアップします。これで和訳スピードが当社比40%くらい上がったかな。

僕は英語は苦手なんですが和訳は昔から好きで、パズルとして楽しんでいます。下崎から奪ってきたPalm Vxにも小さい辞書を積んで、寝る前にネットからショートストーリーを転送して寝床で遊んでいますがやはり機種的にレスポンスが厳しく感じてきました。何かいいPDAないかなあ。