青梅駅から10分ほど歩いたところに清宝院という寺がある。その裏手に、『il tempo vola』という店がある。
店の車には石窯ピザと書いてあるし、確かにピザは出てくるのだが、「ピザ屋なのか」と問われると「否」と答えるほかない。
この店は『il tempo vola』であって、ピザ屋ではない。よしんばイタ飯店などでは決してない。看板にはcaféと書いてあるし、店には酒もわりとあるのでcafé&barなのかと言われると、それも違う気がする。”il tempo vola”は”Time flies” という意味だが、”…like an arrow.”ではなく、店の看板にも描かれているトンボのように時間が「飛ぶ」、そんな店。
Period
ひとまずの休止点。
ピリオドになるのか、カンマになるのか
今日はオシドリ良品店で器とフェルトの展示があったので、見に行った。鍋敷きにできる厚手のフェルトを手に入れた。
それからオシドリのご近所の古書ワルツを初訪問。
場所もそうだが尖った店だなあ…再訪確定。
お昼になったので、青梅で一番うまい蕎麦を出す(俺調べ)、梅の内へ。
ここはいつもは一九なんだが、今日は十割そばを打ったということで、十割の天せいろをいただく。いつもの瑞々しさはそのままに、少しグレードアップした感じ。行って良かった。
海老の天麩羅もいつもよりうまく揚がっていた。
梅干しの天ぷらは、要るのかどうかわからん…
家に戻り、車を置いてからねじまき雲へ。
ねじまき雲は昨年いっぱいで通常営業を終了し、来る新展開に向け店舗休業中。ただ常連さんだけは今月中は入ることができたのだ。僕は自分ちの冷蔵庫にある豆も消費せにゃならんのでなかなか通えなかったのだけど、常連の条件にぎりぎり入っていた。
明日31日がオーラスとなるが、本物の常連ではない僕は遠慮するつもりなので、今日が僕のねじまき最終日。
いつもは頼めなかったオレコニャック(カフェオレ+コニャック、糖蜜つき)も頼み、堪能してきた。
ちょうど来店されていたかうひい堂さんとねじ君とのお話に混ぜてもらい、なにやらすてきなスコッチウイスキーもご馳走になり、幸せ。
青梅蕎麦店めぐり
※2011/2/1更新
青梅は特産品が梅しかないんですが、これも地名にこじつけていっぱい植えただけで、もともとは金剛寺に青いまま熟す梅の木があるというだけの話なのです。吉野梅郷の梅の時期はそれなりに壮観ではあるのですが、梅干しを食べてもお腹はふくれません。
山あいの観光地によくある蕎麦が、青梅でも盛んです。これは別に蕎麦を育てているわけではなく山間部の田舎つったら蕎麦だろ!的なイメージが原因なのではないかと睨んでいるのですが、脱サラで始めやすい店の筆頭が蕎麦屋と喫茶店、という現実的な理由もあるようです。
まあそんなわけで、たくさん店があればそれだけ競争も激しくなるであろうという淡い期待の下、蕎麦店巡りを始めました。まだ「ここ!」という店には巡り会ってないのですが、そこそこ満足できる店はけっこうあります。
榎戸(訪問4回)★おすすめ
11:30-15:00までというアグレッシブな営業時間。青梅では有名店だが確かにおいしい蕎麦です。多少並ぶのを覚悟すれば、一度食べる価値あり。天ぷらは今のところ青梅の蕎麦店ではNo.1と思う。
そば処 はら(訪問4回)★おすすめ
畑で採れた季節の野菜を天ぷらにして出してくれる。蕎麦を食いに、というより庭を見に行っている感が強い。都会人の期待する青梅らしい店だがこういう店は案外ない。
わせいろう(2回)★おすすめ
桜エビのかき揚げがおいしいらしいが食べたことがない。新しくきれいな店だが内装に統一感がない。蕎麦のおいしさは近隣では五指に入るだろう。
静蕎庵(1回)
ものすごくわかりにくい場所にあるが平日でも混雑している。安いし蕎麦もおいしい店だが、かなり待った。天ぷらもしっかりしていて再訪したい店。
雲水(1回)
中学のときの塾の同級生の実家。評判は耳にしていたが初訪問。東青梅駅至近。
鰹の香りが立つつゆが蕎麦によく絡む。店内も涼しげできもちいい。
津久茂(2回)
「つくもそば」とは親戚関係らしい。メニュー豊富ながらそこそこおいしい。
十割そば 谷津(1回)
場所が梅郷の梅の公園近くだからか、ひどく高い。青梅では十割でもざるが一枚1000円を越えることはめったにないが、ここは1200円。値段の価値があるかというと、疑問。
大正庵(7~10回?老舗なので…)
老舗で祖母宅至近なので出前でもよく利用させていただいている。が、一度もざるそばを食べたことがない!なんだか寒い日によく利用するからかな…天ぷらそばや穴子天そばを頼んでしまう。だから、蕎麦の味は実はよくわからない。
手打ちそば 新町(1回)
黒々とした田舎そば。だが意外ともちもちした麺で蕎麦の香りはあまりしない。
石挽きそば 並木(1回)
吉野街道沿い、滝川街道に曲がる交差点あたりにある店。このあたりによくある土蔵を改築というかほぼそのまま使っている店で、目立つ。あまり好みではなかったが、人気があるようだ。
戸隠そば 小川屋(1回)
上の新町のすぐ隣に店がある。普通の町のおそば屋さんといった感。
梅の内(訪問6回)★おすすめ
11:30-15:00という営業時間は榎戸と同じ。瑞々しく蕎麦の香りがしっかりします。天ぷらは榎戸に劣るが、青梅梅郷の山裾という立地、小さな農家のたたずまいなど、都会の人が青梅に求めるものが多くあり、お勧め。蕎麦は一九、たまに十割。蕎麦の量が少ないのと、つゆ、薬味の少なさが残念。男性なら二枚くらい楽にいける。わかりにくいのでよく場所を調べて、また大きな車は入れない可能性を覚悟して。ハイエースクラスが入っているのを見たことがあるけれど、路地が狭すぎて厳しいかも。
和楽(訪問1回)
河辺というか小作。青梅街道沿いなので、山あいに着くまで待てない!という人はいいかも。きれいな店内、きちんとした蕎麦。周囲は工場地帯で青梅街道も近いので騒がしいが、店内は静かです。再訪したい。
丹三郎(訪問1回)
ここは「はら」よりも古い、かなり大きな農家を改築した店内。青梅というより古里なので、奥多摩と言った方がよい。有名店なので予約しないと土日は入ることができないと思う。当日予約でも受け付けてくれることはあるので、電話してみるが吉。店内外の雰囲気はさすがに良いが、混みすぎてて蕎麦がおろそかになっているのではないかと思う。平日にもう一度行ってみたい。
以下未訪 訪問予定リスト
つくもそば
甲府いってきた
祖母のお供で、石和温泉に。
ほったらかし温泉のすぐそばだが、今回は寄らなかった。
写真はそろそろ車検が近いPunto君。
専心庵という蕎麦屋がすごかった。甲府行ったら絶対また寄るだろう。(食べログ)
いや、中央道を降りてでも来るかも知れない。
写真は限定粗挽生粉蕎麦。
頼んだのは
・十割限定粗挽生粉蕎麦
・十割生粉蕎麦
・蕎麦豆腐(山葵or黒蜜)
で1200ちょいのセット。
蕎麦も食べ終わると次のをサーブしてくれるし、
詰めたい蕎麦茶がすっごいおいしいし、
いやー 久々に満足した蕎麦屋だよ。
西荻の鞍馬と較べても僕はこっちを推すかも。
場所は南甲府。甲府駅から結構ある。蕎麦もすばらしいが、出汁がすごい。
蕎麦がおいしいのに出汁が台無しにしている店が多いけど、ここは違う。
ちょっと出汁がおいしすぎる気がしないでもないが、それでももっと東京の蕎麦店も見習って欲しい。
ひばりヶ丘 ココット ロールキャベツ
西武池袋線のひばりヶ丘駅南口にあるココットというフランス料理店はA子さんの高校の同級生のお家がやってます。
その同級生のIちゃんは国立の家に遊びに来てくれたこともあるんですが、今回初めてお店におじゃましました。
席数がそんなに多くないこともあって、予約しないと入れないことが多いみたい。
ランチのメインディッシュは1200円前後、サラダ・前菜と飲み物が付くコースでも2100円(ランチ)、なのにとてもおいしくて、気張る感じではないので気軽に行けるし、こんな店が近所にあったら通います。
A子さんおすすめの(お店の一番人気メニューだとか)ロールキャベツ。キャベツがいっぱい巻いてあるのに、とろけすぎてほとんど繊維が残りません。最初一枚しか巻いてないのかと思ったくらい。何日煮込んだらこうなるのかな…。ふつうロールキャベツってスープに入って深い皿でサーブされるイメージがあるので、最初隣のテーブルの人が食べてるの見て「なんて巨大なステーキ・・・」と思って見てた。もうなんかすごく柔らかい肉をほおばってる感じで、あまりの多幸感にエクトプラズムが出そうになります。
僕は「ムール貝と大正海老のソース~~」みたいな名前(忘れた)の皿を頼みました。オーロラソースがそもそもけしからんくらいの味なのに、それに大正海老の頭の中から出てくる味噌が混ざり味のグラディエントが拡がります。耳の後ろあたりのチャクラが開くかと思いましたよ。
僕らはコースでいただいたので、A子さんはキッシュ、僕はお店の名前の由来にもなっているココットを前菜にいただきました。こちらも満足。ココットはちょっとカロリー的には罪悪感がありますが・・・
お店は肩肘張らない雰囲気で、子ども連れのお母さんたちやお父さんと子どもだけ、とか、女性一人だけでも入ってこれる雰囲気。町に溶け込んでいる感じがしてとても良かった。
1200円でメイン頼んで、パンを頼んでも1500円くらいでしょ?
こんな店が近所にあったら、がってん寿司とか行ってる場合じゃないよね。
ココット
最寄り駅 西武池袋線 ひばりヶ丘
東京都西東京市谷戸町3-27-24 ひばりがおかプラザ2F
定休日 月・火
薪窯でパンを焼く konohapan
まさか青梅でこんなおいしいパンが食べられるとはねえ・・・。僕が青梅に越してきたのは去年ですが祖母はもう20年くらい住んでいるので、青梅のなんたるかはだいたい知っていたつもりだったんですが、こういう店ができるとは。青梅で採れた薪を使い、ヨーロッパの古いスタイルで建築された窯で焼き上げられたパンは素材の味を堪能することができます。ただのパン屋ではなくテーブルでおいしいスプレッドと一緒に食事ができるのですが、4種のスプレッドにスープもついて、おまけに滋味溢れるというか何と言ったらいいのか、とにかくシンプルでおいしいパンが食べ放題で900円という値段。素で驚くわ。パンを個別に買ってもすごく安い。 “薪窯でパンを焼く konohapan” の続きを読む
そば処 はら(青梅市梅郷)
4/10、梅郷の「はら」に二度目の訪問。前回は極寒の梅の時期だったが、すでに桜の季節。11:30営業開始のところ11時前に着いてしまったのだが、従業員の方が庭を見ていていいというので、いくつかの種類の梅が植えられている庭を散策する。前回来たときは雨天だったが梅の時期で、蝋梅が曇天に映えていたっけか。ハナニラや水仙が咲く斜面を下っていくと、烏骨鶏・狸・ヤギ・ハクビシン・ポニーが飼われている。狸とハクビシンは烏骨鶏を狙ってきたところをつかまえたとか。ポニーやヤギはなんで飼われてるのか不明。
そうこうしているとちょっと早めにお店が開いたので天せいろを注文。ていねいに挽かれて打たれた蕎麦もおいしいんだけど、季節によって変わる野菜天が嬉しい。この日はふきのとうが旬を終えてしまいブロッコリが入っていた。ブロッコリの天ぷらってけっこうおいしいのね。
のらぼうのおひたしも付いて春をいっぱい食ってる感じ。これで1000円というのは嬉しい。この日は開店と同時に行ったからか空いていたけれど、日によってはひどく混むらしい。青梅は中高年の皆様の団体バス旅行の標的にされているようです。
この店はプル推奨の店なんだけど、僕が知る限り、今のところ青梅の蕎麦店ではここが一番好き。つゆをもう少しがんばってくれるとかなりよくなると思う。
完食。
場所はここ。かなり分かりにくい。青梅街道から日向和田駅前の橋を渡り、紅梅園の次の信号を越えてすぐ左折。細い道を入ったところにある。梅の時期以外は土日祝祭日にしか営業しないとウェブサイトにも看板にも書いてあるんだが、前回行ったときは「これからは(梅の時期が終わってからも)平日も営業したいと思ってるんです」とお姉さんが言っていた。今回は日曜日だったわけだが平日営業をどうすることになったのかは聞きそびれた。平日に行きたくなったら電話してから行こう。
ほんとうにおいしいと自信を持って言える喫茶店
喫煙をやめてはや6年ほど経とうとしていますが、その代わりに習慣になったコーヒーをおいしく淹れようと工夫した結果、去年あたりからかなり満足の行く味を安定して出せるようになってきました。
と言っても豆は焙煎されたものを買ってきますので、もし南方郵便機がグランバルコンを売らなくなってしまうとそれだけで努力は水泡に帰すのですが。
とにかく今僕が自分で自分の道具でコーヒーを淹れると、外でコーヒーを飲む気がほとんど無くなる程度に自分に合った味が出せるわけです。
そんな状況でおおいに満足はしているのですが、それでも「ここのコーヒーは確かにおいしい!」と思う店が何店かあります。これまで何度も紹介文を書こうと思いながら断念してきたのですが、明日そのうちの一店が閉店するという取り返しのつかない事態に出くわしたため、とりとめない状況でも書いておくことにしました。こんなネットの片隅でブヒブヒ言ってもしようもないことではあるのですが、こんな後悔はもうしたくありません。 “ほんとうにおいしいと自信を持って言える喫茶店” の続きを読む
世界食事遺産
これはうまい カメヤ 伊豆おろし本わさび
チューブタイプのわさびと言うとスーパーにはS&Bあたりが並んでいるのが常だが紀ノ国屋かどこかで買ったこいつはかなりおきにいり。
本わさびというのはセイヨウワサビ(ホース・ラディッシュ)と区別するために呼ばれる名で実際は普通のわさび。普通の寿司屋であれば本わさびをすり下ろして供してくれるが、市販の本わさび製品だと「本わさびである」ということを強調したいのか繊維をすりつぶさずに残す傾向にあり、刺激が強いだけで寿司の味を殺してしまうことがある。自分で握るとき、わさびを買ってきて自分でおろす手間が面倒なときは金印の生わさびシリーズを探すことにしていたんだが、これもまた近隣では入手困難であった。そこへ来てカメヤの本わさびは味とペースト化の具合が適度でたいへん使いやすい。しかもおいしい。刺身にも寿司にもいける。いまは冷蔵庫にS&Bの本わさびがもう一本眠っているが、これを開けずに新たに買ってしまいそう・・・