デスクトップPCの起動ドライブをSSD化

デスクトップのHDDの調子がおかしいので起動ドライブをSSDにすることにした。
SSD は今月初めに出たばかりのIntel X25-M SATA 120GB(SSDSA2MH120G2K5)にした。送料込みで2万円しないくらい。三年間のメーカー保証付き。MLC だけど最近の MLC は SLC と耐久性を較べても良い線行くという話だし、なんせ安いから。

すぐに届いたけど時間が無くて換装できずにいる間にブルースクリーンまで出て、2時間くらいかけてトラブルシュートした結果SATAケーブルがダメだった(HDD は無罪)というケチはついたが、せっかく買ったので今朝奇跡的に空いた時間で換装することにした。

この糞忙しい折、Windows+各種巨大アプリ再インストールはやってられないので、評判が良い EASEUS Todo Backup (フリーソフト)を使ってディスクのクローンを作る。

もとの起動ドライブは WDのWD740ADFD。SATA150だが10000rpmの頼もしいやつだ。
しかし20ヶ月くらい前のベンチと比較しても、かなり速度が低下してきている。3年ちょい使った。まだまだ寿命ではないが、M/BはSATA2対応のところをSATA150てのもあって能力的には見劣りがしてきた頃ではあるから、換え時なのかもしれない。

HDDの容量は74GB。こんどのSSDは128GBなので、少し余裕が増える。XPとAdobe系の主要アプリしか入れていないので74GBでも十分なんだけどね。まあとにかく、容量が減るとクローンがしにくくなるので、増やすのがよい。

クローン前にHDD内を掃除しておこうと、デフラグをかけた。
するとデフラグ前よりベンチ結果が悪い。なにそれ。そういうもの?
なんだか釈然としないが、とりあえずSSDをHDDマウントベイに装着して、SATAケーブルを付け替える。前にノートをSSD化したときと違ってSATA直結、しかも2.5インチのSSDを5インチベイに入れるためのマウントもSSDに付属してくる。便利な世になった。

Windowsを起動するとまだフォーマットしていないのでSSDはマイコンピュータからは認識されない。
フォーマットはせずにそのまま EASEUS ToDo Backup を起動すると認識されていたので、Cloneを選択してクローン元ドライブとクローン先を指定する。元HDDが74GBで先が128GBなので、クローン後のSSDは74GBと残りにパーティションが切られてしまう。これはクローン後に、同じソフト製造元の EASEUS Partition Master でパーティションを戻してやることで解決する。

20分くらいでクローンが終わったので一度電源を落とし、起動HDDとSSDを入れ替えて再起動。
ディスクベンチは以下の通り。

テスト内容 2009年3月 デフラグ前 デフラグ後 デフラグ後2 SSD換装後
Sequential Read 75.753 70.764 60.717 68.300 244.586
Sequential Write 74.600 70.055 62.930 66.450 114.491
Random Read 512KB 28.770 27.934 28.747 29.430 167.021
Random Write 512KB 43.834 43.751 42.689 42.578 115.440
Random Read 4KB 0.601 0.607 0.668 0.698 26.446
Random Write 4KB 1.467 1.244 1.402 1.441 67.852

※全て単位は MB/s。
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CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
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WindowsXP の起動時間を計ってみた。Windows 起動音だけだとまだ使える状態にはないから、Skype の起動音(アカウントログイン後に鳴る音)までも測った。

換装前
起動音 3分28秒
Skype起動音 4分54秒

換装後
起動音 1分4秒
Skype起動音 1分30秒

起動時間は常駐ソフトやウイルス対策ソフトがあることを考えればこんなものか。ノートのときはクリーンインストールしたので、最初の起動時は30秒で起動したのだが、それと較べるのは酷というものだ。
ノートのSSDとの速度差はどんなもんだろうと過去のデータと比較してみた。

テスト内容 MSD-PATA3018032ZIF
(ノートのSSD)
SSDSA2MH120G2K5
(今回)
Sequential Read 81.046 244.586
Sequential Write 63.101 114.491
Random Read 512KB 80.633 167.021
Random Write 512KB 28.811 115.440
Random Read 4KB 23.720 26.446
Random Write 4KB 1.536 67.852

※全て単位は MB/s。
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CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
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うん、こっちのほうがはるかに速いですね。

今回入れた Intel X25-M 120GB は 34nm MLC NAND (Postville)。未来から来たと噂された Intel SSD X25-M G2 と製造プロセスが同じで、年末には第三世代の 25nm MLC NAND (Postville Refresh)が出るという話。公称リード・ライトは250MB/s・70MB/s。実測データは Write が上回っている。二度試したけどほぼ同じ数値が出た。

対するノートの SSD は MTRON の 32GBSLC NAND で、公称リード・ライトはどちらも 100MB/s。なのだけど、当然公称値は出るわけもなく、それでもそれなりにいい値かなと思っていたのだけど…
20ヶ月の時の流れというのは残酷だ。

SSD なので使用に応じて劣化するのは仕方ないところ。折を見つけてまたベンチしてみることにしよう。
あと、Trim も忘れずにやるようにしないとね。

(関係ないが、勝手に容量が減るのが嫌なので復元ポイントの作成をオフにしておいた。どうせ使わないし。)