京都自転車旅行 前半

二泊三日で京都に行ってきた。
今回は(来月シアトルに転勤になる)N田邸に泊まるため、宿泊費はかからない。メンバーは僕とO野。学院コン研つながり。今回は自転車メインということでカメラを持っていくのは諦めたので、ほとんど携帯写真。(一部にO野のコンデジ含む)


21日
輪行バッグに自転車を包み、新横浜駅から新幹線。いちばん輪行袋を置きやすいのは車両最後部の椅子の裏だが席が埋まっていたので、デッキに近いところに指定席を取る。往復25000円。デッキに置く場合は転倒しないように手すりにくくりつける結束があるとよかった。今回は輪行袋をたたんで入れるための袋についていたストラップで代用。

13時頃京都駅着。輪行に慣れていないため持ち方からしておかしかったようで、両肩にアザができた。
この日はもともとは晴れの予報だったが20日になって降雨が予想されていたので、自転車には乗らないことになっていた。N邸のある山科まで鈍行で向かう。湖西線という名前だったか。一駅で山科駅だが、山をひとつ越えるため結構長い。
山科駅で自転車を組み立てる。ハンドル外したから面倒かなと思ったけど、(ハンドルには)そんなに時間はとらなかった。
N邸まで2~3分。山科は山に囲まれた住みやすそうな土地であった。●●●が多いという話も聞いたけどそれはそれ。

少し休んでいたら雲行きがかなり怪しくなってきたので、京都の反対側にあたる円町というところにあるゲームセンターでピンボールをしにいくことに。ピンボールに最近僕がハマっているため。駅に着いたら雷つきの土砂降りになったり、山科駅でちょうど人身事故があったりとさんざんだったが、どうにかこうにか円町という駅にあるキング西円町というパチスロ店へ。この2Fがゲームセンターになっていて、ピンボールが三台置いてある。Elviss、The Load of the Rings、Simpsons、いずれも現存する最後のピンボールメーカーStern社の台。どれも状態は良かった。ピンボールにハマっていると言いながら実機初デビューなので点数はあまり行かず。豊田で修行しないとだめだな。
1時間くらい遊んだ。しかしゲームセンターでコイン投下するのに躊躇わなくなったなあ。年をとった。

夕飯はS嬢推薦の水月亭。ここは豚のレバ刺しという危険な感じのするものを食べさせてくれる有名店で、京都駅南口から歩くのだがかなりわかりづらい場所にある。蒸し豚(上)とレバ刺しはかなりおいしかった。蒸し豚(並)はかわいそうな感じの肉であった。
3人で飲み食いして(皆あまり飲まないが)腹一杯になって11000円。安い。

山科に戻り、立体視の話に。ステレオグラムの動画ってどうよという話から、交差法大練習会に。僕は寄り目がたいへん苦手なので交差法はできないと思っていたのだが、1時間くらい練習したらできるようになった。ついでに寄り目もできるようになった。ステレオグラムはステレオスコープとも呼ばれる。メモ。

22日
平日なのでN田は仕事。僕とO野で自転車に乗り、(O野はN田の友人の自転車;Anchorのクロスバイクを借りた)京都観光へ。山科から京都へ出るには三条坂か五条坂を上る必要がある。五条のほうは急だが京都駅方面へ出るときは早い。三条坂は東山方面へ行くなら早く、坂もゆるやかで歩道も広く、走りやすい。この日は初京都というO野君のために左京区づくしを想定していたので、以下のような行程。
知恩院 – 岡北(うどん店) – 哲学の道 – 銀閣寺 – 鴨川 – かもがわカフェ – 本能寺 – 戒光寺 - 泉涌寺
ほんとうは本能寺のあとに東山丸太町の十両という店で昼飯、その後三十三間堂を考えていたのだが、自転車の準備に手間取って時間が押してしまったためこの二つは割愛した。自転車で巡る京都は想像以上に快適で、知恩院で駐輪代四百円取られた以外は拝観料以外はお金がかからなかった。知恩院は拝観料がかからないので、それを考えれば納得。
知恩院は「でかいから」と「道すがらだから」という理由で入れた。ま、でかいだけで大したことは無い。
岡北は岡崎通りにある京風うどん店。リニューアル直後らしくおしゃれで清潔な店内であった。甘きつねうどんがすげーうまい。ううむ京風、と思わずにはいられない味。麺は稲庭うどんより若干太く、腰のあるうまい麺。頼んでから茹でるので若干時間がかかるが、ここは讃岐じゃないから当然だろう。

銀閣は柱以外ほとんどの板を張り替える大工事中だった。残念。だが見ないで後悔するよりは見て後悔したほうがよかろうということで、いちおう見た。ここは山も悪くないしね。

かもがわカフェは鴨川沿いではないのだが、一本入ったところにある当世風の女子好きしそうなカフェ。間取りがとても良かった。こういう間取りに住みたい。むしろかもがわカフェに住みたい。ここは自家焙煎珈琲豆を売るほど自信があるみたいだが、コーヒーはちょっと東京の流行とは違うのかも。でもおいしかった。
本能寺も改装中。まあここは改装してなくてももとからただのでかい寺だしね・・・ネームバリューがあるので寄ってみただけ。

戒光寺というのはかなりマイナーだが、前回S崎と京都旅行をしたときにたまたま入った泉涌寺の塔頭(たっちゅう)。本堂には運慶作伝の身の丈5.4m、光背も含めれば10mにもなる(奈良の大仏もたかだか15m。立ったらあっちのほうがでかいだろうけど)巨大な木造仏があり、京都の寺には珍しくほんの数メートルの距離でその迫力と造形美を堪能できる希有な寺である。鋳造の大仏と違うのはその造形における完成度の高さ。
以前来たときよりは本堂内も整理されていて応接セットなどが置かれていたが、雰囲気は相変わらずのフランクさで、おばさん連中が大声で世間話をしていた。自由すぎる。寺の人も(見えるところには)いないので好きなだけ大仏が堪能できるすばらしい寺。
泉涌寺は何年か前のJR東海のCMで有名になりすぎた寺。天皇の菩提寺として有名。以前来たときは戒光寺に吸い込まれたせいもあって外から見ただけだったけど、今回は開いていて楊貴妃観音像(ひげがあったがこれはひげではないらしい。でもひげにしか見えない。しりあがり寿のひげのOLを連想せざるを得ない)と本堂、奥の皇室関連施設である御座所も見ることができた。戒光院に較べれば、広いだけで別に大したことはない。

夜の部へ続く。