スキャナーES-2000を修理

うちのスキャナーはEPSONのES-2000というやつで、西荻時代に買った古いものなんだけど、民生用としては当時ではハイエンド機で10万くらいした覚えがある。フィルムスキャンできるのがこれくらいしかなかったからこれにしたんだけど、仕事でもほとんど使われずに情けない感じに鎮座しておった。この間写真を取り込む必要が出てやってみたら縦(スキャナヘッドの移動方向に平行)に変な縞模様のラインが出てしまうことに気づいた。結局そのときの仕事には使えずにスキャン会社に頼んだんだけど、こんどうちの弟の結婚式で流すスライドDVDを作りたいというので昔の銀塩写真をスキャンする必要が生まれてしまった。まあレタッチがんばれば全然そんな縞気にならないようなレベルにはできるんだけど、せっかくなのでスキャナを修理してみることにした。

ちなみにこのスキャナはスキャン解像度が1600dpi×1600dpi。今のハイエンドは反射原稿で4800dpi×9600dpiだというのだから隔世の感がある。新しく買ってもいいんだけど、実際Web屋としては1600×1600で困ることはないし、なんせ使わないからね。

症状は「ヘッドの進行方向に平行に縦線が入る」なので、ヘッドを疑って良いだろうということでとりあえず分解。
裏返して先端部にある二つのネジ(大きな穴の奥)をはずし、元に戻して上のパタンと閉まるフタを外すとその下にある1円玉大程度の(フィルムスキャン用の装置を取り付けるフックにするためにこんなにでかい)ネジをはずす。
するとこれだけでスキャナの上側が簡単にはずれてしまう。非常にシンプルな作り。

次にヘッダを分解しやすいように、「手で」少し引き出す。このときレールから外れると若干やっかいなのでレールに沿わせて、下のベルトも動くようにしながら引き出しておくと後々不幸にならない。はずれてもちょっと手を沿えてやればすぐ元に戻るので心配はいらない。

ネジを5つほど外すとヘッド内のプリズムが露出する。たしか3枚程度あったが、これを光量の高いライトで照らすと、原因がわかった。プリズムの上に埃が若干落ちている。これがどこからきたのかはよくわからないが、さほど密閉性の高い筐体でもないので5年も6年も使っていればそれは入るだろうと思える。

これを静電気で埃をとるハタキでもって落としてやり、元に戻して(スキャンヘッドをスライドさせてきちんと元に収まるか確認すること)閉じる前に電源を入れてエラー(赤LED)が出ないかどうか確認。その後元に戻す。

以上で修理完了。かんたん。