屋久島・奄美大島顛末記 9/18

屋久島 D70最後の一枚9/18から22まで、遅い夏休みで屋久島と奄美大島へ行って参りました。
結果から申し上げますと、惨敗の二文字かと存じます。

帰京後もしばらく心の傷が癒えず、ようやくことの顛末を書く 気がでてきたのは11月に入ってからのことです。これもひとえに、縄文杉に着く前にカメラが壊れたためなのですが…。

そもそも、屋久島と奄美大島へ行くことになったのは友人のHが奄美大島で仕事をしていたからです。Hは文子の友人で僕より少しお姉さんなのですが、一週間ほどうちの子になっていたこともある、柔軟性のある人です。彼女の奄美での仕事もあとわずかということで、文子と文子の友達のOが奄美行きを計画しているところに僕も便乗したかたちになります。

屋久島に行くことになったのは少々複雑な理由がありまして、至極かいつまんでご説明しますと下崎が屋久島に行ったというエントリをmixiに書いていて、それを見た文子が「ムキー!悔しいザマス!」と言い出して、あまり計画性のないOが「屋久島と奄美大島って近いんじゃねぇ?」と地図を見ずに言いだし、奄美大島に行く前に寄っていくことになったという感じだそうです。僕が参加を決めたときには屋久島は既にプランに組み込まれておりました。しかしながら屋久島から奄美大島はわりと遠く、空路も海路も直行便が存在しておらず、屋久島観光を終えたあと、一度鹿児島空港へ戻ってから奄美大島へ行くということになりました。

屋久島 栗生から七五岳方面を望む鹿児島-屋久島にも航空便はあるのですが、チケットが取れずそこは海路を使うことになりました。鹿児島本港から「トッピー」という高速艇で二時間ほど。屋久島に着いてみると、そこは雨の島でした。天気予報は晴れ、港は晴れ。しかし山の上には分厚い雲が絶えず居座っています。

それというのも、屋久島の中心にそびえる宮之浦岳は1900mもある九州最高峰。急峻な地形が南の海の暖かな湿気を含んだ風を一気に冷やし、PV=nRTということで雨に変えてしまうのです。島を半周してみても、山岳部から雨雲が切れ切れにやってきて、急な雨が突然降り出し、突然晴れ渡ります。車で一周すると5~6時間くらいかかる大きな島ですが、どこにいても湿った空気と沢の音が島中を包んでいるような場所でした。

初日は半日しかなかったので、大川の滝(おおこのたき)という落差88mの大きな滝を見に行きました。なかなかに壮観。

この日の宿はロッジ八重岳山荘という宿。この宿は変なところにあって、街からはかなり離れています。標識の示すままにジャングルのような(ような、ではなくジャングルだった)道を分け入っていくと、ヘッドライトに照らされた道の真ん中に突然鹿(野生)が数匹現れるという丁寧さ。屋久島にはヤクジカと呼ばれる鹿が人口より多くいるというのですが、このとき初めて凄いところに来てしまったと実感しました。

カメノテとの衝撃的な出会いを果たし、この日は就寝。