カメラとレンズ

カメラマンをアサインできない低予算の仕事に使いたいということで買ったD70だけど、自分でも写真のヘタさを自覚している後ろ向きの初心者なのでいろいろと情報を集めるところから始まった。最近のデジタル一眼の普及モデルには「レンズキット」というのがあって、標準でレンズがついてくるセットモデルがある。カメラの世界は本体よりレンズが高いなんてことはざらで、ビックカメラに行っても本体ではなくレンズに盗難防止タグがついている。いいレンズがほしいと思ってしまうのは形からはいるオタクの悪い癖だが、予算の都合もあるので僕はレンズキットを買った。
標準でD70についてくるのは AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm F3.5-4.5G (IF) というやつだ。左から型番を読み解くと
AF-S : Auto Focus レンズ、超音波モーター(Silent Wave Motor)駆動
DX : Nikon DXフォーマット/NikonDXフォーマットは焦点距離が35mm判の約1.5倍相当らしい
Zoom-Nikkor : Nikon純正ズームレンズ
18-70mm : 焦点距離18mm~70mm(35mmフィルム換算で27~105mmの画角が写る)
F3.5-4.5G : F値(レンズの光量透過比率の数値)がズームの下と上でF3.5~F4.5、デジタル専用なので絞りリングを廃したGタイプ
IF : Internal Forcusing方式。前後ではなく中にあるレンズが移動することでフォーカスを行う方式。

ということのようだ。ケースが少なくてとにかく評価できないのが初心者の泣き所なのだけど、別段普通に撮影する分には問題など感じられない。デジタルカメラレンズは露出補正がやりやすいというのもありF値は暗めになる傾向にあるらしい。
しかし使ってみてすぐにわかったのは、標準的なスナップ撮影や風景写真などはこの付属レンズはなかなか優れものだけど、マクロ接写や広角撮影という話になると全く違ってくる、ということだった。そもそもこれを購入する動機が商品撮影(いわゆるブツ撮り)だったから、マクロ撮影の機会は増えると考えられた。しかも最初にテストしなくてはいけないのは宝石だったので、被写体が小さい。一度テストしてみてすぐに限界を知った。
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Nikon D70/AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm F3.5-4.5G (IF)

めいっぱいがんばってもこれくらいしか写らない。もともとが小さいもので幅5mmほどのジュエリーなので仕方ないと言えば言えるけれど、印刷物はおろかweb使用にも耐えるとは言い難い。そこでマクロレンズも購入することにした。

選択肢はサードパーティも含めていろいろあったのだが、とにかくよくわからないので AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D という純正のものを買った。デジタルマクロズームというのも存在するのだけど、別に花や昆虫を撮影するわけではないので単焦点でよい。型番を読むと

AF : オートフォーカス
Micro-Nikkor : Nikonマクロレンズ
60mm : 焦点距離60mm
F2.8 : F2.8(そこそこ明るい)
D : フォーカスリングの位置から逆算してDistance信号を本体伝達する機能を持ったレンズの内、絞りリングを持っているもの

価格は中古で36000円也。ズームじゃないので安い。ズームマクロだと倍は固い。最近中野のフジヤカメラに良く行くようになり、なんか禁断の扉を開けてしまった気がします。
さて、買った足で撮影場所(板橋)に向かいいそいそと撮影してみると、数枚もシャッターを切ると細部の描写力の違いに唖然としてしまった。こんなに違うものなのか、というのが正直な感想。下のハテナボックスをクリック。

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Nikon D70/AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D

これにクローズアップレンズとかテレコンバータとか接写に使ういろんなアイテムを揃えていったらどうなるものか、、危ぶめ危ぶめ財布の紐をゆるめすぎるとろくなことがない。
まだまだ現像時の色空間の伝達とか撮影そのもののノウハウが足りないので試行錯誤ですが、とりあえずこれでスタートラインに立った気がする。せっかくデジタル時代になって現像に金がかからないのだし、この際がんばって上達するぞ!