裁判所へ行ったんだよ

今日は下崎君の公判日。10日と聞いてはいたもののすっかり忘れ、朝から仕事に没頭していたらメッセンジャーで「今日、裁判の日」と一報が。10時AM。公判は13:30からだったので慌てて仕事に目処を付け、着替えて駅へ走った。

ひさびさのオン・ステージである。見逃す手はない。

丸の内線霞ヶ関A1出口を出てすぐ、東京地方裁判所の入った合同庁舎がある。高等裁判所なども併設されているようだ。エントランスはさすがにこのご時世、持ち物チェックが行われていた。テロのせいかと思ったけどそれじゃなくても裁判所は持ち物検査が必要ですよなと納得した。被害者の親近者が被告に刃物をつきたてないとも限らないのだ。それも今回公判があった小さな法廷などでは、被告や被疑者・弁護人・検察官・裁判官・書記官などといった裁判の主役達との距離が非常に近い。もし傍聴席まで刃物を持ち込めたら、被告人席まで誰にも制止されずに到達することは十分可能だろう。というわけで僕のカバンの中にあるいろんなゴミも見られてしまったようです。

さて、入ってみるといろいろなグループがいる。あとで聞いたところによると怖そうな人たちがいたりもしたらしいけれど、僕が見たのはゼミの学生っぽい集団と会社の同僚っぽい集団と弁護人グループなど。中央受付では当日行われる公判の簡単なリストがあり、高等裁判所のリストを見たら「業務上横領教唆」などという微妙な感じの重大犯罪風の項目が並んでいた。地裁のリストはゼミ集団らしき連中に独占されていたのでまあいいやとおもい、法廷の場所は聞いていたのでまっすぐそこへ向かう。

そこではひとつ前の公判が行われていて、いましも裁判官が判決を読み上げているところだったようだ。二万円の小額の窃盗だったらしいが、前科10犯とやらで速攻実刑になっていた。被告人の初老の男性もごく当然といった体で裁判官の問いかけに即答。ちょっと怖いアングラな世界を垣間見た。

そうこうしていると宇田君が合流。証人をするらしい下崎の同僚花田さんもすでに法廷入りしていた。
我らが被告人の下崎君は、数日前までロッキンオンジャパンフェスでこんがり焼かれ、鼻の頭が真っ赤にズル剥け。つーか宇田ちゃんと花田さんも三日連フェスという無茶日程に挑んだらしく、3人とも真っ黒。色黒と言うには痛そうに焼けすぎていることに目をつぶれば、ホストの刃傷沙汰裁判なのかと思ってしまうところだ。痴情のもつれ、ということばが頭をかけめぐったが関係なかった。

そして裁判が始まる。傍聴席には僕らの他に2人の若い女の子が入ってきた。あまりに普通すぎる感じからいって中大あたりの法科の学生だろうか。ちいさいメモ帳にメモをとりはじめた。裁判所では写真やビデオ撮影や録音は禁じられているが、紙に何かを書くのはいいのだ。スケッチブックを持っていこうと思っていたのだが、急いでいて買う暇がなかったので仕事で使っているメモパッドに僕はスケッチを始めた。
このあとはとにかく長くなるのでまた気が向いたら書くことにする。溜まる仕事を置き去りにして裁判所行ったので、まだやってる。
証人として証人台に立つ花田さんと、天を仰ぐ下崎
中央奥にいるのが裁判官、左下が書記の人、左の下崎の後ろが弁護士の先生。

検察の人

検察官も裁判官も女性だった。

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