ラスト・オブ・テンペリアン

gone_with_flash.jpgDeep Impact計画が無事成功したようで良かったですね。
銅の塊を打ち込まれる彗星人にとってはたまったものではないと思いますが、報復されないことを祈るのみです。

衝突間際の彗星人のひきつった顔が見えるでしょうか。
衝突直前までの動画
そこいらの誘導弾の爆撃動画よりよっぽどおもしろい

今回の実験は「太陽系の生い立ちを知る新しい手がかりを求めて」という意図がメインテーマだそうですが、要するにこれは惑星間弾道ミサイルなんで、将来火星人や金星人に宣戦布告されたときに役に立つかも知れません。月を射出できるとけっこう効くと思うんですけどね。
あとよりありそうなケースとしてはしょっちゅう取りざたされる隕石衝突の危険、それこそ映画のDeep Impactと似たような災害に対して人類はどの程度の抵抗力を持つのか、を実地試験で測る最初の試みでもあります。

この相手の彗星は直径6kmだそうなので、わりと小ぶりな部類のようです。直径数km~数10kmというのが常識的な彗星の大きさだそうで。
2004年にはこんな観測もありましたが。
若い高温星に落ち込む、直径100kmの彗星

人間以前に地上を制覇していた恐竜たちを滅ぼしたのは白亜紀末期の小惑星衝突が原因であるとする説があり有力視されていますが、その場合予測される小惑星の大きさは直径10km程度。
同じものがもう一度落ちてきたら、、、まあ落ちる場所にもよるでしょうが単純に面積比で七割の確率で海に落ちます。津波被害と舞い上がる粉塵で一年くらい地球全体で核の冬のような状態が続き、裏側では文明は残るでしょうが気温の低下と気候の変動で惑星規模では壊滅的な打撃を受けるでしょう。社会的混乱が起こらなかったら奇跡というもので、文明に与えるダメージは下手したら20年程度の停滞では済まず300年くらいの退化を誘発するかもしれませんね。

話がずれてきましたが、そういうときにNASA的にどうよ、という実験でもあるわけで、良い結果が出ると安心して株を買えますね。