掌の地球 NASA World Wind 1.3

地中海Radeonを譲ってもらったので、昨日の夜からよっぴいてこれで遊んだ。NASAが公開しているフリーの3D地球儀ソフト「NASA World Wind v1.3」。
世界地図や日本地図を眺めるのはいつだって楽しいことだったけど、ここまでパワフルに地図の魅力を感じたのは初めてだ!(当然、PCパワーと3Dビデオカードの恩恵があってこそ)

東京湾から富士山を望む通常は最初の写真のような画面だが、スクロールホイールでズームアップすると、近隣の衛星写真を公開DBからDLしテクスチャとして展開する。同時に等高線情報も反映され、横から見れば3Dで山が立ち上がる。日本もこの解像度まではLandsat衛星のデータが利用できる。写真は東京湾から富士山を望んだところ。

国立から奥多摩連峰を望む国立あたりから奥多摩の大岳山方面を見てみた。
環境ソフトではないので当然だが遠景がぼやけたりはしないので、この小さな写真だと形はわかりにくいみたい。

hollywood.jpg北米国内だとさらにすさまじい。全米にわたって1m四方の解像度クラスの衛星写真が網羅されており、都市部はさらに精細な写真が利用できる。もう観光ができるレベルだ。この解像度なら自分の家を見つけるのも容易だろう。この左の写真は有名なハリウッドサイン。

おもしろい!飽きない!日本の防衛ネットはペンタゴンのDBに繋がる勢いらしいが、そんなもんに繋がないでいいからWorldWind対応の国内衛星写真DBを公開してくれ。

アメリカは地形データと寸分狂わず衛星写真が重なっているが、豪州などではまだすこしズレがあるようだ。アリススプリングスのエアーズロックを見たら、ずれていた。

NASAがどういう意図をもってこれを公開しているのかわからないが、非常にパワフルでそのへんのゲームなんかよりはるかにおもしろい。というかこれよりおもしろいTV(PC)ゲームなんて存在しないだろう。国立天文台のMitakaもなかなか良いものではあったけれど、やはりこれを見てしまうと規模の違いを実感させられてしまう。米国の国力を見せつけられているのかなあ。

ちなみにこのソフトを起動して衛星データをDLしているあいだは無茶苦茶にネット帯域を食います。キャッシュデータは一定量で消えるらしき挙動を示しているので、際限なくHDDを食うというものではないです。衛星データ写真全部ひっくるめたらどのくらいになるんだろう。これ専用にPCが一台ほしいとさえ思わせるアプリケーションなんだけど・・・。

やはりここは普段見られないものを見に行こう、と思い、ネリス空軍基地:通称Area51を偵察してみた。
いまや「UFOを研究している」「宇宙人がいる」として世界的に有名な基地です。
秘密基地のはずなのにネットで調べたら普通に場所が載っていたので西経と北緯を入力。
area51.jpg残念ながら普通にあった。なんだ。空白だったりすればいいのに・・・。
でもこの時点で既に偽データを掴まされている可能性が高いねきっと。それくらいの夢は見たい。

ちなみにWorldWindはこのようなパスで指定の場所を見つけてくれる。
worldwind://goto/world=Earth&lat=36.24408&lon=-115.04107&alt=9626

world=Earthって引数がもう、夢を感じさせてくれる。
worldwind://goto/world=Mars&lat=36.24408&lon=-115.04107&alt=9626ってやったらでてこないかな