5日目 曇り

P1000036_s.JPG 今日はついに筋肉痛から解放された。昨日もほとんどなかったのだけど、右ふくらはぎにちょっとした痛みが残っていたのだった。今日は全く痛みもなく、踵から踝にかけてかかっている負担は意識されるものの至って快適、のはずだった。
 しかしどこか違う。燃料やエンジン的にも問題ない気がするし、筐体もこのようにしっかりしているのに、どうにも走りづらいのだ。中央線を越えたあたりは疑問に思いつつ「駄目な体だなあ」程度に思っていたのだが、公園に着いてみるとどうやら原因が分かり始めてきた。うまく酸素が体に回らないのである。理由はよくわからないが、曇っていたために植物が光合成をさぼってやがるのか、あるいは低気圧のため僕のこの綿飴のような体が敏感にその変化を感じ取っているのか。
 天候の違いによる光合成-酸素生成がどのくらい違うのかというのはよくわからないが、こちらに出ている図3を見ると、日中と夜間で結構な量のCO2の交換量の差があることがわかる。また季節ごとの変化も顕著でおもしろい。こいつはCO2の吸収量の変化で、植物の成分であるセルロース(炭水化物)の生成に関する化学式は
セルロース (C6H10O5) + (O2)6 = (CO2)6 + (H2O)5 + 4kcal/g
なのでまあ吸った分だけ吐くような感じだけど、大気中の成分は酸素が20%程度に二酸化炭素が330ppm(0.033%)と超少ない。とすると善福寺公園の木々が光合成を多少サボったところで、僕の呼吸器に影響を与えることはちょっと考えにくい。この線はあまりない感じだ。
 とすると次に考えられるのは気圧が低くなっているということで、雲も多いし、気圧の谷かなあと考えながら帰ってきたのだが、気象庁のホームページを見たら気圧の谷どころか台風が来ていたらしい
 1000ヘクトパスカルというのはむちゃくちゃ低いというわけでもない。現にこの台風は熱帯低気圧になったり台風になったりのぎりぎりのやつだ。1hPaが高度9m分に相当するらしいので、近隣の高気圧1018hPaと較べると高度にして160mくらいの差だ。なんだ大したこと無いな。そのくらいでへこたれる体か。結局駄目な体だなあ。
 高地で練習をされるマラソンランナーとかもう本気で尊敬します。すごいね。

ロード・オブ・ザ・リング

tolkien-jrr_s.jpg ちょっと前の話だが”王の帰還“をレンタルで見た。結局僕は指輪物語の熱烈な支持者でありながら、映画館には足を運ばなかったことになる。
 風景の第1作目、スペクタクルとアクションの第2作目に較べ、原作のテイストを最もよく再現しているのは第三作かもしれない。3時間23分という長作でありながら、冒頭から一気に終結へと突き進む「王の帰還」のスピード感がよく出ていた。前2作で違和感を感じた部分が既に消化されていて諦めがついていたというのもあるけれど、これはこれでいいのかもしれないとさえ思ってしまった。でもロードオブザリング映画版を見てから原作に触れる人は不幸だ。長さの問題もあるし、ファンタジーの映画化でいつも問題になる再現度の問題も依然としてある。原作を完全に映像で再現するのは今後も難しいだろう。
 指輪物語の他メディアへの進出にはいつもケチがついてまわっていた。アニメ化もゲーム化も第2巻が出ることさえ希で、「旅の仲間」までで頓挫するのが通常だった。それが今回の三作の映画化と、それを機に一気にEAが三作ゲーム化できたということは記念に値するだろう。しかしEAのゲーム化はいつもの版権ビジネスエンジンに載せただけのことであり、結局のところ「映画のゲーム化」でしかない。過去にInterplayが出していたような原作の忠実なゲーム化とはほど遠い。ま、どうでもいいか。
 映画の話に戻ると、もともと原作から「王の帰還」は前2巻で周到に用意された伏線が一気にカタルシスへ向け収斂していく章であるので、このハリウッド作品としても映画作品としても中途半端な作りの映画が多少感動を与えることができたとしても不思議ではない。
 でも僕が見たこの映画の1シーン1シーンは原作の同じシーンをはっきりと想起させてくれたので、その点では成功しているというか僕が見事にやられてしまった。馳夫に恋をするエオウィンが失恋をし、死ぬために戦場へと馬を駆ける、その心情が十分演技や演出やスクリプトで示されたとは言えないし、ファラミアとの出会いも適当にされてしまってはいたが、原作を知っている人にとってはエオウィンの物語はその重みを持って理解されるし、ピピンがナズグルの首領に突き刺した剣は、「ホビット庄の一の太刀!」と彼が叫ばなかったとしても、あの塚山でホビットたちが塚人に囚われたときに一緒に埋葬された剣のひとつで、はるか古代にナズグルを倒すことを目的に北方のヌメノール人が鍛えた業物であったのだ。そしてホビットたちがここに生きていられるのも、あの大地の人トム・ボンバディル(映画には未登場)がいたからこそであるのだなあと嘆息するのだ。
 要するに原作が提供していた細やかな因果応報の数々がかなり省略されてしまっているので、原作のすべてをこの映画から読みとるのは不可能である。しかし原作の一部分を忠実に再現してはいる。そういう原作のダイジェスト版としては非常に優れているし、僕が3度目か4度目に通読したときに初めて理解したミナス=ティリスの構造も一目瞭然である。その再現度には喝采をあげた。でも、映画からこの物語に入った人が本当に僕と同じ感動を得られるかというと無理だろう。アラゴルンがなぜゴンドールの王になるのか、映画だけ見ていて理解できる(覚えている)かどうかさえ怪しい。ただ長いだけのよくわからん映画になってしまってるんじゃないかなあ、と思いましたとさ。

とまあそんな話です。
その他難点は、
・半人半エルフのエルロンドの役の人がマトリックスのエージェントスミスの人で、どうしてもそのイメージが強くて原作のエルロンドのイメージが壊れまくった。今にも目から光線出して爆発しそうなんだもの。
・ホビットやドワーフを小さく見せるために合成を使っているのはよくわかったが、合成の技術がちょっとお粗末すぎやしないか。被写界深度の適合とかしてないんじゃ…。カメラワークも制限されているし、CGキャラ(ゴラム=ゴクリ)やCG背景との合成のほうがしっくりいっているというのはどういうこと。

四日目

P1000038_s.JPG 走ってきた。裸体の見た目には特に変化がないが、走行持続距離は確実に伸びている。最初100mも走ればだらしなくペースダウンして歩いていたのが、今日は家から駅までの600mくらいの距離を走っても特にどうということはなかった。まだ長距離走にはなってないけどもこの酷い体にしては上出来だ。
 今日の走行距離はのべ4kmくらいだろう。

 善福寺公園は吉祥寺の井の頭公園と違い、年齢層と民度が高い。清掃の行き届いていることと言ったら二条城か兼六園か…とまではいかないが、ゴミが落ちていたりということはない。酔っぱらいの吐瀉物もない。また僕の育った羽村とも違い、犬がもの静かである。それなりに躾をされている。僕が走っている時間にはまだ道の横で家鴨が並んで寝ているのだが、犬は彼らにもちょっかいを出さない。周りは高級住宅地で、そういう土地柄なのだろう。すぐ近くに東京女子大があるがそこの学生も同じように躾がなっているのかどうかはよく知らない。(しかし少なくとも早稲田よりは落ち着いてのんびりとした感じを受ける)
 猫は一匹だけいつも定位置にいるやつがいて、しっとりと朝露に湿った苔と落葉の上に横になって、散歩している犬や走っている人間を眺めている。
 今日はとても良く晴れていて、風も涼しかったが湖面はさざ波がほとんど無く、ちょっとしわのついた鏡のように木々と空を反射していた。デジカメを持って行ければいいけど走るとガチャガチャいうのでちょっと難しい。残念。

今日はお休み

今日はランニングなし。
寝てないのでできないというのもあるんだけど体もいきなりの運動でびっくりしているので少し休ませないといけない。三日坊主にならないように明日は必ず走るように。

お引っ越し

 昼二時頃突然航から電話が掛かってきて、「寮に入れるようになった」とのことだった。来年と予定していたが意外に早い。むしろいきなりすぎ。現在の家賃が12万、このあたりでこの2DK55平米/二人の快適性を1人で維持するにはどうしても8万~というオーダー。やっと杉並区になじんできたのに、、、。
 西荻で1Kに閉じこもるか、はてさて西多摩の方で探すか…とちょっと探してみたら、6万円台で2LDKの生活ができそうである。こんなに電車に乗らない生活が維持できるなら、おいしい食事を食べるところは少なくなるだろうが田舎暮らしを始めるのも悪くないか…。龍みちのくラーメンに追従し岩手へ行くことも考えたがADSLさえおぼつかない場所へ行くのはチャレンジ過ぎる。と言って田舎暮らしの先輩のさおがあれだけ海生活を満喫しているのを見せられているだけに1ルームのみじめさには耐えられそうもない…。
 湯船を頻繁に利用するわけでもなく、シャワーが使えればいいのでUBでも問題はないんだが、閉所恐怖症とまでは行かないまでも閉所嫌悪症程度のものがあるのでワンルームは心がさびしくなってしまいそうだ。悩む。
 そんなこんなで朝早かったこともあり一時間ほど仮眠をとったら、Mが夢に出てきた。彼の家は地主でオヤジさんはリタイヤして悠々自適の大家暮らし、と聞いている。地元では僕の知っているアパートもいくつか彼の家のものなのだ。多少の下心があり電話してみると、繋がった。一年半ぶり? ほうほう、N○Tに行ったとは聞いていたがへーなんだYRP野比なんだ。相変わらずの彼のいささかの遠慮(迷惑なのかも)を感じたが、厚かましく再会をなんとなく約束して電話を切った。
 夏だなぁ。

 写真はだんだん野村佐知代に似てきた藤原紀香さん(34)。

三日目

P1000049_s.JPG今日は前二日より30分遅れくらいの6:20に出た。
大体毎日一時間くらいの運動なのだけど、帰りには車もかなり多いし吉祥女子の高校生には避けられるしでいいことがない。いいことと言えばこの時間になると公園には犬が多いのでパグに触れたことくらい。でもおばさんおじさんおばあさんおじいさんも多くてちょっと走りにくい。
筋肉痛の上に運動を重ねて筋肉痛のミルフィーユになりそうです。今日はちょっと肉離れになりそうな予感がしたので、ストライドを広く手の振りも多くしてたのを、長距離走的な走り方に変えた。おかげでいちおう公園は全部走ることができた(真ん中で休んだけど)。ただ、関節もちょっと初日や昨日と違う痛さで疲労が溜まっている感じで、心臓にもちょっと負担がかかっている感じだ。体力的には問題なかったのだけれど、怖かったので帰りはほとんどとぼとぼ歩きだった。

それにしても時間に余裕があるときに「予定の時間」が近づいてくると全く別のことを始める癖はほんとうにどっかでアンインストールしてもらわないと困る。起きてからちらっとネットで暇を潰していたらこれ(写真)を見つけてしまって、買おうか買うまいか迷った挙げ句に旧マシンで使っていたAptivaのキーボードの洗浄掃除を始めてしまった。馬鹿だ。
帰ってきて洗浄の続きをやって、現在乾燥中。現行マシンについてきたへタレK/BをIBM製に戻す。
この写真のThinkPadトラベルキーボードと仲田が使ってたはずのHHKとで悩んでいたのだけどなぜやめたかというと、トラベルキーボードは高い上ちょっと評判が良くなかったのと、HHKはやっぱりテンキーがあったほうがよかったので。Macromedia系ソフトもAdobe系ソフトも数字入力のシーンというのが頻繁にあるため、プログラマな人たちより数字を使う機械というのがやはり多い。別付けのテンキーをわざわざ買っても出しっぱなしになるなら、動かない場所にあったほうが僕はいい。ThinkPadキーボードへの憧憬というのは学院時代にThinkPadに触ってからずっとあるが、ThinkPadっぽくないと評されるThinkPadキーボードを使うくらいなら、良さがわかりかけてきたデスクトップ用のIBMキーボードを大切に使うほうがいいなと思った。お金かからないしね。最近デジカメやら服やらCDやら食費やらで散財が過ぎます。

ランニング

P1000049_s.JPG昨日から早朝に走りはじめた。一日目に走り始めてすぐに膝や踵が想像以上にヘタっているのが伝わってきた。走ってるだけで転ぶかと思った。これからあとまだ数十年はつきあわないといけない体だから、ちょっと動かしておかないといかんなあと実感。油はたっぷり体に蓄えてあるけど、関節に油注すことはできないからメンテとしては継続的に動かしてやるしかないんだろうなあ。
日常的にスポーツをしなくなってもう久しい。10年くらい?

もともと子供の頃から持久走向きの体ではないので瞬発力を発揮するスポーツを好んでやってきたけれど、それでもある程度の時間体を動かし続けていると頭のなかで何か出てくるのが分かる。ドーパミンをどしどし出すにはバスケの試合ハーフ分くらいずーっと無心で動いてないと出ないんだけど、持久系スポーツの醍醐味ってのはこれなんだろう。ランナーズハイというやつですね。

とりあえず善福寺公園まで行って池を一周して帰ってくるコースで、だいたい6kmくらいなんだけど、全部を走るのは明らかに僕の体にとっては無理。半分走って半分歩く、も怪しいな…。往復を全部走れるくらいをひとまずの目標にしてがんばる。でもその前に善福寺公園一周を走りきるというハードルがある。先は長い。