ついに雲海に出会う;高峰温泉に行ってきたよ。その4

前回までのあらすじ;ついに雲上の露天風呂に入ることができたodn軍団。真夜中の星空も堪能し興奮さめやらぬ中、空が白み始めた。旅行先では早起きの僕は明け方に撮影散歩をすることが多い。これとかこれとかこれとか。明け方ハンターの血が騒ぐぜ!ということで、いそいそと着替えてもう一度外に出たのだった。

日の出の方角には山があるので、太陽は見えないが空はけっこう明るい。

露天風呂まで来ると、果たして雲海、というか雲海のはじっこのようなものが見えた。
ここは谷間が奥まったところに位置しているし標高が高すぎるから、雲は上がってこられないようだ。

空気はまだとても冷たい。
下界はカラマツが紅葉まっさかりなのに、ここは完全に冬だ。
カラマツの松ぼっくりも、きゅっと身を引き締めている。

缶コーヒー(あろうことか、アイス)を持ってきたんだけど、まさしく凍るような冷たさで、でもとてもおいしそうに見えて、逡巡の末飲んでしまった。身体の芯から凍るかと思ったけど、やっぱりおいしかった。缶の砂糖入りアイスコーヒーは冷たければ冷たいほどおいしい気がする。

館内に戻ると、従業員さんたちも動き始めていた。朝食は8時なのでまだ時間がある。
時間を潰すために展望ルームに行ってみると、窓外に鳥のえさ台があって、カケスやヒガラ(?)といった鳥が餌を目当てにやってきていた。
餌は昨日の残飯のようだ。うーん、無駄がないねえ。

そうこうしていると朝食の時間になった。
浅間山に行く客たちはもうお弁当を持って出立しているようだ。僕たちは8:50から池の平という湿地のガイドをお願いしていて、ゆっくりとした朝食。
食堂からの眺望もまたすばらしい。

どれがどの山かわからなかったので、Google Earthで再現して確認してみた。(文字はこちらで入れた)遠く駒ヶ岳、乗鞍岳(白馬乗鞍ではない方)まで一望できていたようだ。

食事を終え、荷物の搬出と部屋の片づけを終え、いよいよ湿地散策に出発する。
キムチは脊椎菅狭窄とかいう症状で40分も歩くとつらいというので心配していたのだが、この日の散策に参加するのは僕ら二人だけというので一安心。だめだったら戻って来れそうだ。
さらにそもそもそんなことをするつもりで来ていなかったキムチには、帽子、手袋、トレッキングシューズ、Black Diamondのトレッキングポールまで貸してくれた。ポール(ストック)は足への負担をかなり軽減するので、本来ストックが必要な散策路ではないそうだけど、屋久島での経験から足腰に負担をかけないためにあったほうがいいと思い、貸してもらうことにした。(大正解だった)
池の平湿原の駐車場まで15分ほど車での送迎があり、トレッキングガイドまでしてくれて、ありとあらゆるギアを貸してもらい、支払う対価はゼロ、森林保護のための協力金300円だけというのだから申し訳なくなってしまう。

このトレッキングで、僕らは宿から見えていた雲海がほんの一部であったことを知ることになる。
そしてこの旅が本当に幸運に恵まれていることを実感するのである。以降次回。

“ついに雲海に出会う;高峰温泉に行ってきたよ。その4” への5件の返信

  1. ありがとう、でも仕事合宿が始まってしまってしばらく更新できなそうだ。
    忘れる前にテキストだけでも書いておこう…